乱暴なDTM講座

DTMの闇に切り込んだ国内初のブログ


「DTMが好きです。でもDTMをしている自分がもっと好きです。」

音楽を作るのが好き
なのと、音楽を作ってる自分が好きなのとは大きな隔たりがある。

音楽を作るのが好きな人は、自分が作曲している風景とか、機材とかをFacebookでいちいちアピールしない。

なぜなら、出来上がった曲を聞いてほしいからだ。あくまでもアウトプットは曲そのものなのだ。
なんなら、自分が使ってる機材とかを知られたくない。と思っている。

逆に音楽を作ってる自分が好きな人は、新しく買った機材を見せびらかしたり、作曲風景なんかを頻繁にアップする。しかし待てど暮らせど、曲はアップされない。

別に、自分をどう見せようと、自由である。

最もよくないのが、本当は音楽をやってる自分が好きなくせに、音楽が好きと言ってしまう人だ。これは屈折しているので、周りが混乱する。

そして彼らは、「で、曲はいつできるの?」という質問を封じ込める魔力を放っていることが多い。 








「みんな違って、みんないい。」

この言葉は便利だ。

なぜなら、この言葉を傘にして、人に聞かせるレベルでない音楽が日々生産され続け、公害を撒き散らしているからである。

本来「みんな違って、みんないい。」 を使うときは、最後の最後なのである。わかり合おうと努力して、それでもダメなだったときなのである。

ハナから、俺とお前は他人。だから、俺の音楽がわかるわけねー。と批評を避ける生き方は、閉じこもっているだけなのである。

音楽はコミュニケーションツールである。分かり合えることを前提に続けないと、本当に殻に閉じこもって出てこられなくなる。

人に自分の心の内を言葉じゃ伝えられないので音楽で伝える。これが基本姿勢であるべきなのだ。

それを、俺の心は闇だ。誰にも理解できない。とか言っちゃって、そのくせ、みんなに聞いてもらいたがってるところでリリースする。ツンデレか!

オジサンのツンデレほど気持ち悪いものはいない。

また、人に心のうちを伝えようとする人が、相手の顔にウンコを投げつけるような動物園のゴリラじみた表現をするのもどうかと思うし、俺は俺の表現を俺だけでやる。と言って他人の意見を聞かない人は、やがて追い詰められる。

そういう時には音楽はコミュニケーションツールだということを思い出してほしい。
誰かに伝えたいときには、その人にわかるように加工しなければいけないのだ。あなたの素のままで、迎え入れてくれるのは、あなたのお母さんか、付き合いたての恋人くらいのものである。





 
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kingcrimson_red
DTMはパソコン1台あれば始めることができる。上手になれば完パケまで持っていける。
一昔前は、CDを1枚流通に乗せるのに、レコーディング・スタジオ、サポートミュージシャン、ミキシング・エンジニア、マスタリングエンジニア、プレス業者、ジャケットデザイン、ディストリビューター契約、プロモーションなどといった、金のかかる工程を経てリリースされていた。そういう面倒な工程があるから、CDを出すってことは大ごとだった。

今は、パソコン一台で曲を作って、その日のうちにitunesやbandcampなどで世界配信ができる。そうなると、コストが全然掛かってない音楽が市場にあふれる。

その結果、何がおきるかというと、金のかかってない、言い換えれば、覚悟のない音楽ばかりが市場にあふれるのである。覚悟のないというのは、これリリースして失敗したら大損するぞ。という恐怖をアーティストやレコード会社が感じてないということだ。

アマチュアが、粗製乱造するのはわかる。ただ、今はプロもそうだ。世界中で20年前よりも音楽の質が明らかに落ちていると感じる。特に最近はアルバム1枚の完成度が如実に落ちていると感じる。

そんな時だからこそ、アマチュアで完成度の高い作品。特にアルバムでの完成度をあげれば、成功する可能性はグンと高まる。ただし、アルバムをいたずらに長くするのはいただけない。今の時代、リスナーの集中力はもって30分だ。30分以内のアルバムを作るべし。

ちなみに俺が、完成度が高いアルバムとして、ぱっと思いつくのはking crimsonのredだ。最もDTMではないが。
 

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