乱暴なDTM講座

DTMの闇に切り込んだ国内初のブログ

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というわけで、前回はオマエたちにカレーライスをつくらせたわけだが
どうだった?楽しかったか?おうそうか。今度キャンプ行こうな。
カレーひとつで、こんなに皆が幸せになれるなんて思ってなかっただろ?
カレーは生活に潤いを与えてくれるよな。うんうん。

ところで、この幸せな気分に水を差す
最低な発言をしたやつがいる。

「DTMの講座でなぜ料理をやるんだ?」だと。

せっかくの空気をぶち壊しやがって、
いいか?これに関しては、ファックユーと言っておく。
マザーファッカーでもいい。

オマエのような、ゆとり教育の弊害そのもの、みたいなやつは
この映画を最低10回見ろ。

 
ベストキッド

いいか?ベストキッド見てるやつだったら、そんな愚問は言わないんだよ。
あ!?これはワックスオン、ワックスオフだ!!って。
カレー作りを通してDTMを教えてくれてるんだ!って気が付いてるんだよ。

それをばオマエ真顔で、普通に突っ込みやがって。
逆に見どころあるわ。

まぁいい。俺はゆとり教育の犠牲者みたいな
オマエらにもわかるように、カレーとDTMの関連性を詳しく解説してやるから、
では、メモの準備。

◇コラム作曲と料理は似ている

カレー作りにおいて大事なのは、素材と道具を準備して、下処理を終えてから一気に調理に入ること。
最初のうちは、一つ一つの工程を調べたり、教えてもらったりして学ぶ必要があるが
それを知って、身につければ、あとは繰り返しだ。繰り返す中で工夫が生まれて
腕が上がって行ったり、新しいアイデアが生まれる。

DTMも同じだ。最初はソフトの使い方を教えてもらったり、曲のジャンルを絞って
1曲完成させるまでのノウハウを身に着ける必要がある。それが出来て初めて
自分なりのアレンジが生まれるわけだ。

カレーを作ったことないやつでも、前回のように道具の基本操作と
レシピを見ながらなら、なんとかそれらしいものを 作れるだろう。
ただ、それはカレーのような簡単な料理の場合はいいが、
手の込んだフレンチ料理や割烹料理のような技術を要するものは無理だ。

DTMでも同じ。最初っからフレンチを作ろうとするのではなく、
最初は素材がそんなに多くなくて、工程も切る、炒める、煮る。くらいの
簡単なものからはじめるとよい。大事なのは、完成させること。
カレーにおいて、素材を切るという工程だけを延々繰り返していたり
いきなり、スパイスから作って、まずいことに気が付かず、独りよがりしていたり
そういうのが遠回りになるのだ。

まずは王道から行くべき。そして道具の使い方を完全に身に着けて、
そのジャンルのツボを押さえてから自分なりのアレンジを加える。
この教育が残念ながら日本では行われていない。
 
料理というのは前にも書いたが、創作行為である。
我々の祖先が、人間に食べやすく栄養を補給しやすく、味やにおい、見た目、食感などを
追求して完成した「ひな形」である。誰しも毎日食事をする。
誰しも毎日調理された物を食べている。なので、創作の原点なのだ。

作曲も創作行為である。ただ、義務教育において創作を教えるということは
ほぼないと思っていい。そこで料理なのだ。料理は誰でも家でできるし
やれば、喜ばれる。この喜ばれるというのが大事で、それがモチベーションになり
また人のために、喜んでもらうために作るのだ。

DTMで曲ができない。という人は、料理を通して作曲の工程を学びなさい。
そのうち作曲において大事なことも自然と身に付くから。
その最初のステップがカレーライスなんだよ。

というわけで、実践編はここまで。
次回からはもう曲を作り始めている連中に対してのアドバイスを書いていこうと思う。
じゃ。


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はい。今日はこの調理実習室に集まってもらったわけだが
各自、カレーの具材は持ってきたか?
それじゃ、各自持ってきた具材と道具をテーブルの上においてみなさい。

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オマエ、それブタコマやないか。せこいなぁ・・・。まぁ肉は肉や。良しとしよう。
ルーはこくまろか。俺はゴールデンカレーが好きだな。


よし、じゃ、道具は持ってきたか?ほぅ。ダイソーで揃えたんか。切れなさそうな
包丁だな・・。まぁ最初はそれで十分だ。

よし。じゃ、これからカレーを作っていくわけやけど、
以下がその流れや。

●カレー
①具材を切る。
②具材を炒める順番に皿やボウルに入れておく。
③具材を順番に炒める。
④水を入れて、煮る
⑤火を止めてルーを割り入れる。
⑥ひと煮たちさせて、一度冷ます。

●ライス
①米を計る
②米を研ぐ
③水を入れて炊く。

●完成
ライスをさらに盛り、カレーをかける。



カレーの作り方はカレールーの箱の裏に書いとる方法を参照にすべきやが
メーカーによって、多少の差はあれど、だいたいこんなもんや。
では作ってみよう。さ。やりなさい。

「あの、先生玉ねぎはどうやって切ればいいんですか?」

玉ねぎはくし切りや。

「クシギリ???」

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こうや。やってみなさい。
ん?お前包丁の持ち方がめちゃくちゃやな。
それやったら指を切り落とすぞ。

いいか?まず玉ねぎちゅーのは円系だから
固定しづらいだろ?だから上と下をちょっと切り落とす。
そんで、まず皮をむく。それから洗って
くし切りにするんだよ。

「先生、ジャガイモの皮むきづらいんですけど・・。」

オマエはまだ包丁でむくのは早いな。これをつかえ。

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ピーラー



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ジャガイモの芽は発がん性物質があるから、
包丁の角でほじくりだすんだ。

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じゃがいもは乱切りにして、

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こうやって面取りをすると荷崩れしない。


人参も皮をむいて乱切りでよし。人参はあまり荷崩れしないので面取りはしなくてよし。

最後に肉だが、大きさを揃えて角切りでよし。

どうだ?ここまでが①具材を切る。だ。
意外と手間がかかるだろ?慣れれば早くなるから。
さて、切り分けた具材だが、皿にやボウルに別々に置いておけ
(②具材を炒める順番に皿やボウルに入れておく。)

さて、ここから炒めに行きたいところだが、米を炊こう。
米の炊き方は省略するが、大事なのは米が炊き上がる時間と
カレーが完成する時間が同時なのが理想だ。

炊飯器をセットしたら、次は具材を炒めていくぞ


③具材を順番に炒める。

炒めるためには、まず鍋にサラダ油を入れろ。それから火に欠けろ。
サラダ油の量は大匙2杯くらいだ。
火力は最大でよし。鍋からはみ出るほどの火力は意味がないぞ。
鍋の底にあたる最大量が強火を意味する。
火にかけて油が熱してきたら、くし切りにされた玉ねぎをぶち込め。
玉ねぎは焦げやすいからよくかき混ぜながら炒めろ。
これを飴色になるまで炒めるやつもいるが、おれはそこまでしない。
しんなりするまでだ。そして、次に肉、ニンジン、ジャガイモ、を入れろ。
全体的に脂がなじむまで炒めろ。下からかき混ぜる感じだな。
あまり乱暴にやると具が崩れるから、丁寧にやるんだ。

④水を入れて、煮る
ある程度全体的に火が通ったな。と思ったら水を入れろ。
心配するな。火が通ってなくてもどうせ煮るんだから熱は通るわけだ。
ここで火を中火に落とせ。中火で大体10分も煮れば大丈夫だ。

⑤火を止めてルーを割り入れる。
火を止める理由は、火傷の予防するためだ。
ルーは固形だから、ただ割り入れるだけじゃ溶けないぞ。
お玉にひとつづつ乗せて、箸でかき回しながら
溶かすんだ。

⑥ひと煮たちさせて、一度冷ます。
ルーを全体にいきわたらせるために、ひと煮たちさせたら
火をけして、一度冷ます。
すぐに食べたいと思ったろ?それは素人。
2日目のカレーが美味しい理由がわかるか?
どんな煮物もそうだが、冷ます時に具に味が浸透するんだよ。
その理屈を覚えておけ。

さて、冷ましている間に米が炊けたかな?
米が炊けたら、一度ジャーのまま下からかき回して
蒸らすんだ。それで全体的にふっくらするから。

そして、冷ましたカレーを再度煮たてたら
盛り付けして完成だ。

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どうだ?お前が自分で作ったカレーライスだぞ。うまそうだろ?
食べてみろ。

どうだ?メガネ。

「お、おいしいですっ」

うん。そうだな。この味を覚えておけよ。
オマエラが一人前になる第一歩だ。今日は記念日。そう。カレー記念日だ。

「・・・あのぅ先生。DTM講座はいつやるんですか?」

ふぁ!?いまやってたじゃないか?

「っていうか、これ料理じゃないっすか?」

バカ野郎。だからお前は曲がつくれないんだよ。

次回バカにもわかるようにカレーとDTMの関連性を説く。


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さて、入門編は前回で終わりだ。
今回からはより実践的になっていく。前回同様きちんとノートは取れよ。

時に、オマエら、これは別に難しいことではないんだが
たとえば、オマエ、カレー作ったことあるか?

「へ?カレーライスっすか?いや、ないです。」

オマエは?

「はい。ボンカレーなら。」

ボンカレーて・・。レトルトパウチやんか。
そうじゃなくて、ちゃんと具材を揃えて切って、炒めて、煮るって感じの意味でや。

「いや。ないっすね・・。」

ほらな。最近の子は料理しないんよ。
ちいさいころ、おかあちゃんのお手伝いせんかったんか?
一人っ子で過保護に育てられたんか?
毎日家に帰るとホッカホカのごはんがあったんか?
わーい今日はコロッケだ。お母さんソースソース!!っていうんか?

バカ野郎!!

料理くらい自分でできるようになれ。

いいか、料理ってのはな。創作の原点なんだよ。
人が食うために工夫するはじまり。それが料理なんだよ。

それをオマエは、おかあちゃん、おかあちゃんお腹すいたーって。いい歳こいたオッサンが。バカたれ。
だから、いつまでたっても曲ができないんだよ。

というわけで、今日から数回に分けて、オマエらにみっちりカレーの作り方を叩き込んでやる。

まず、カレーを作るにあたって何が必要か、そこのオマエ言ってみろ。

「えーっと肉と人参とジャガイモと玉ねぎ?ですかね・・。」

そうだな。この国の一般的なカレーの具材をオマエ知っているようだな。よろしい。
だが、実際には、ほかにもある。カレールーサラダ油や。
そういう溶けて目に見えない物をオマエは見落としておるわけだ。わかるな。

じゃ、次に、カレー作りに必要な調理器具は何や?そこのメガネ、わかるか?

「鍋ですかね・・。」

ほらな。鍋は当たりまえや。実際はかき回す時の木べらと、よそうときのお玉
それから具材を切る包丁まな板が必要や。

オマエの家にそれらはそろっているか?
ないか?そうか。

じゃ、次回までにオマエら以下の物を揃えておけ。

肉、ニンジン、玉ねぎ、じゃがいも、カレールー、サラダ油、
鍋、木べら、お玉、包丁、まな板、カレーをよそう皿、スプーン


分ったな?ん?ん?そんなお金ない?
オマエ、来週から来なくていいから。
じゃ、また。

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