乱暴なDTM講座

DTMの闇に切り込んだ国内初のブログ

カテゴリ: 俺が愛したCD達


YMOのようなオーソドックスなテクノポップの延長線上にあると思うこのアルバム。俺はもう好きすぎて死ぬほど聞いた。俺の曲はかなり影響うけてる。ところで俺はテクノは未来を描いた音楽だと勝手に定義している。でも今聴くとレトロフューチャーな感じがしてそれがまたいい。

テクノ?エレクトロニカ?IDM?わからないけれど、俺はデデマウスがまだメジャーデビューする前に新宿のライブハウスで彼のステージをみて、そのかっこいいステージに感動して手売りのCDRを買った。とんでもない才能をもったメロディメイカーが現れたと思った。当時ブレイクコアという、今、フューチャーなんとかみたいな感じでバタバタ打ち込むのが、ドヤりガキの間で流行っていたが、デデマウスは、いち早くそういうブレイクビーツに、叙情的なメロディを乗っけてポップに仕上げてた。(もちろんその源流はスクエアプッシャーなのだが。それを上手にできるのは、国内ではデデマウスだけだった)俺は彼の作るメロディがどことなくTMネットワークみたいでいいな。と思って、ある時、別のクラブでみかけて「TMネットワーク好きですか?」って聞いたら、すごい顔を輝かせて、「うん!」っていったあとに、なんか、あ!まずいこといっちゃった。みたいな顔して、必死に訂正してたけれど、別に隠さなくてもいいのにな。って思った。エイベックスで、そういうマニュアルでもあるんだろうか。俺はこのサンセットガールは、本当よく聞いた。捨て曲がない。イキってない。本当に一人の男の完成された空想の世界をパッケージされた稀有なアルバムだと思う。世界中どこにも似たようなのがない。素晴らしい完成度。俺はちょうど人生で大変だった時期にこのアルバムをなんども聞いて、自分の中の空想の世界を大事にしてきたんだよ。だから、本当デデさんには感謝している。自分の空想の世界が誰かを豊かにするって、それこそがアートでしょ。このアルバムで一番好きなのはlight night danceだ。これは特に完成度が高い。そういえば、当時のインタビューでwarpにデモ送ったけれど、採用されなかった。だけれども、レーベルカラーに合わないけれどいいと思う。ってメッセージがあった。と。うーん。warp採用すべきだったね。こういうのは日本人にしか出せないカラーだよ。

メジャーの前に永田一直のレーベルから出した真のファースト。これもいいんだけれど、よくきいたのは、sunset girlだな。

 
俺はディープフォレストが大好きで、この曲とか超やばいと思う。これが流行ってた頃渋谷のタワレコではワールドミュージックのコーナーに売っていて、なんかマニアックな売り方されてて、どうなんだろうって思ってた。これ以外にも

 
この曲も好きで、これはストレンジデイズという映画のサントラに入っていた。ストレンジデイズは知る人ぞ知る、キャスリン・ビグロー(ハートロッカー、カルテル・ランド)の監督で、ジェームスキャメロンの元嫁。ストレンジデイズはものすごい面白いのに、なぜかソフト化されてない。(昔一回発売されたDVDはまだあるけれど、アスペクトがおかしい。)

とにかくこれらの曲は、ディープフォレスト以降誰も作れてない傑作で、ワールドミュージックという言葉で片付けられるほど、小さなジャンルじゃない。ハウスミュージックの枠をかなり広げた傑作だと思う。


俺が小学校の頃に親に連れて行って見に行ってもらった映画で最も面白かった洋画がETで、それ以降俺はスピルバーグの名を知り、スピルバーグ監修(この時は監督と思っていた)のグーニーズで流れていた、このシンディ・ローパーのグッドイナフは、俺の洋楽の原点ともいえる。


しかしながら、俺はシンディローパーのCDを買ったことがない。聞きたく成ればグーニーズを見ていた。


同じ時代にシンディはこの2曲を出していて、俺は後々ベスト盤などを聞いても、この3曲以上のものは見つけることができなかった。

シンディローパーは人柄がよく、8年前に、飛行機が欠航した空港で、人々がイライラしてるところを、自分が歌ってこのように和やかにしたり、めちゃくちゃ親日家で震災のときも積極的にチャリティイベントをしたりと、マジでいいやつなのだ。


今シンディを最もオマージュしているといえば、カーリーレイジェプセンだと思う。ぐっと来る曲数で言えば、カーリーの方がすでに上回っているが、シンディの方がより、自分の原体験なので↑の3曲のぐっとくる度で上回る。

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