さて、ここで重要な事を書き忘れたので書いておく。
ところでお前のいうとは何よ?という問いに答えておきたい。

曲の定義は広い。メルツバウのようなノイズミュージックから
モーツァルトのような複雑な組曲まで。色んなものがある。

なので、ある程度狭めておく必要がある。俺の言っている曲とは
西洋の音楽理論を用いたポピュラーミュージック

もっと簡単にいうと、ここ数十年
大多数の地球の人が聴いて、音がはずれていないと思う音楽だ。

この大多数の人が聴いて音が外れていない音楽というのは重要で
たとえば、カラオケなどで、音痴が歌っているのを聞いて音が外れていると思うのは
我々が知らず知らずのうちに、脳に西洋音楽理論のフォーマットをインストールされているからだ。
小さなころから平均律のコード展開ありの音楽を長らく聞かされ
ドレミファソラシドの世界に脳が慣れているから。

そういう我々が当たり前だと思っている音楽というものは
キリスト教から始まった西洋の音楽理論に則っている。

キリスト教?俺は仏教徒だ。創価学会だ!!というやつも
まぁ落ち着いて聞いてほしい。

長くなるのは面倒なので、簡単に説明するが
楽器屋に行って売っているドレミファソラシドと音がでる楽器はすべて
キリスト教によって開発された音楽理論を元に設計されている。

これはちょっと音楽史を勉強すればわかることだがドミナントモーションという
コードが展開する原理というのは、キリスト教で利用されていた洗脳装置のようなものだ。
それによって音楽が音楽らしく聞けるという原理が今は一般的にはある。
そのルールを駆使して曲を作ると一般の人たちは、あーこれは曲だな。とか思ったりする。

それがなんだかんだで世界に蔓延して今は
当たり前すぎて、誰もその根本を知らない。音大出のやつも知らなかったりする。

url


一般的に音楽理論は物凄く簡単に言うと、楽器をこう作って、こうやって押さえれば音はずれませんよ。
むしろ、結構いいかんじに響きますよ。それをこういう順番で弾くと
いい感じに展開してドラマチックな世界を描けますよ。という風に便利なツール、知識として今は存在している。

かなりざっくりした説明だが、その理論をもとに地球上のあらゆるポピュラーミュージックは作られているのは事実。世界は思ったよりもキリスト教が支配しているわけだ。

ちなみに、この理論からはずれた音楽ももちろん沢山存在する。イスラム教のコーランとかバリのケチャとか
民族音楽全般。または、ソリッドなミニマルテクノとかリズムだけのヒップホップ、ブルース。色々だ。それらはまた別のモード理論という概念で説明できたりもする。

まぁそんなややこしいことはとりあえず抜きにして
俺が言っている曲というのは音がはずれなくて、コードが展開する曲の事だ。