買ったものを輝かせるには
楽器は滅多にリセルしないが、最近ここ2年使ってたカメラをメルカリに出した。新機種がキャッシュバックやおまけがつくキャンペーンをやってて、旧機種のリセルしたら多分、新機種を数万円の投資で買えると思ったからだ。カメラはずっと持っていてもリセルバリューが落ちていくだけなので、新機種に乗り換える人が多いとYouTubeで見てなるほどなと思ったのだ。
自分にとってカメラはお金を稼ぐ道具で、25万くらいで買ったカメラで数百万稼げたので、数万円の投資で新機種の新機能が実質無料で手に入るわけだ。ただ、実際に手にしてその新機能も実際いらないなと思った。旧機種でも全然まだいけると思った。ただ、その新機種も2年後くらいに売ることになるだろう。
そのカメラと、動画編集用に買ったmacbookpro (50万)はすぐに元が取れたので本当買ってよかった。楽器もそんな感じにお金を稼げたらいいのになと思うが、動画市場に比べて音楽は需要が少ないのでそうはいかない。そうなると買った楽器に買った理由みたいなのを見出すためにずっと身近に置いておくことになる。
それに今どきお金になる楽器とはソフトであることがほとんどだ。仕事で使う楽器はソフトのみだ。それは作業が早いことと、ある程度のクオリティが最初から担保されていることが理由である。
道具が道具として輝かせるにはやっぱり金になろうとなるまいと、たくさん使ってたくさん成果物を出すことだと思う。
機材はデモが全て
ダサくて誰得機材ばかりリリースしてたローランドがここ最近はツボ押さえた機材出してきててビビる。
今までのローランドって大体こういうイメージ

80年代のロボットのコクピットイメージしてるんだろうけれど煩雑すぎてユーザービリティ低い。あとボタンとかちゃっちい。

これもギリダサい。色がたくさん→おしゃれ。って子供の発想。ボタンが光る→まじかっけぇ。って光り方が昔のカーステっぽいのが嫌。

それが今回これだからね。ボタンとノブを全て丸にしてるところとか、白と黒で統一してるとことかマジでナイス。欲しくなる。
ただ、欲しくなるにはもう一つマーケティングが必要で、それがデモである。このページの上にあるデモを見て今回、あーこう言う曲も作れるのか、なら欲しいなと思ったのだ。
残念ながらこれじゃ欲しくならないのだ。こういうおじさんが作るデモはYMOの出来損ないみたいなやつで、または浅倉大介みたいなやつで、これまでの数十年間日本のシンセメーカーは、なぜか浅倉大介とかを頂点にしたような世界の市場をまったく見ないデモ演奏ばかりをオフィシャルで公開していて、その中でもローランドは、それじゃない感がすごかったわけだ。
話は少し変わるが、カメラも日本のメーカーが圧倒的に世界のシェアをとっているわけだが、ここ最近コンシューマーに向けてのマーケティングがだんだんよくなっている。その手法は世界のカメラインフルエンサーにカメラを貸し出して自由に使ってレビューしてくれ。というもので、もちろんそこにはギャラも発生しているのだが、基本酷評してもらっても構わない。というスタンスでやってるっぽい。ユーザーはカメラを買う時に、カメラ系インフルエンサーのレビューは最も参考にするので、このやり方は正しい。
同じく電子楽器も徐々にこのやり方が増えているが、まだまだぬるい。そもそも単価がカメラほど高くないわけだから、数千人くらいのフォロワーのインフルエンサーにも貸し出してレビューさせるべきなのだ。インフルエンサーも発売前の機材を触ってコンテンツを作れるわけだから断るわけがない。
話をまとめると、こういう楽器を買う層がYouTubeを見る可能性は非常に高く、同じ機材のレビューは全て見ると言っても過言じゃない。もちろんレビューだけじゃなくてjam no talkingといったやつも重要だ。
追加で言うと、そのシンセを特に使いこなしてるインフルエンサーには追加でギャラを支払ってでも何本も突っ込んだ使い方のチュートリアル動画を出してもらったり、なんならフィードバックしてもらって、機能のファームアップデート(無理なら次期モデルでのアップデート)をするべきだ。
その際間違ってもオフィシャルのチャンネルで出してはだめだ。オフィシャルでやると、この機材ださいのにメーカーから金もらえるから、言わないでおこう。といった忖度が発生しやすい。
この辺のアイデアは無限にあるので、今後も出していこうと思う。業界関係者見てたらぜひ参考にしてください。