史上最悪のアナログドラムマシン?

Bad Gear - Akai Rhythm Wolf - Worst Analog Drum Machine Of All Time???

この回の結論

Akai Rhythm Wolf は、パーティーで一見おもしろそうに見えて、話してみると「いい奴だし信頼できるけど、まあ退屈」と分かるタイプの人間みたいなものだ。パラメーターの可動域が狭すぎて、禁煙をやめてまた吸い始めたくなった。それでもパンチのあるスネアと、融通の利くシーケンサーは心底気に入った。使うなら他の機材 — できればギター用エフェクターとデジタルのグルーヴボックス — を山ほど並べて、その中に混ぜて使うことを勧める。

何を喋っているか

  1. 「こいつは人生で見たこともないレベルの最悪機材だ、クソだ」——他人の激怒レビューの引用から始まる。「こりゃ楽しくなりそうだ」と受けて、世界で最も嫌われたオーディオ機材の番組 Bad Gear へようこそ。今日の獲物は Akai Rhythm Wolf、アナログドラムマシン兼ベースシンセ。
  2. 2014 年の市場投入前は期待値が非常に高かったのに、発売と同時に「史上最も憎まれたドラムマシン/シンセ」へ転落。中古相場は 100〜200 ドル。他の不人気機材と比べても、冒頭に出てきたようなおじさん達のおかげでネット上の憎悪が段違いのレベルに達した。
  3. 一見スペックは完璧に見える。フルアナログのドラム+ベースシンセ、MPC パッド、機能豊富なステップシーケンサー、当時のドラムマシンに期待される接続端子一式 (USB と CV/Gate 込み)。なのになぜ、まるで悪魔崇拝の儀式で子猫をいじめているかのように公然と憎まれるのか。冒頭のイントロ曲ではキックとスネアにプラグインの魔法を大量に盛って何とかミックスを成立させたと白状し、ここからは加工なしの生の姿を聴かせる。
  4. 素の Rhythm Wolf による単体デモ演奏。
  5. 「この箱一台だけでヤク漬けの客の前を一晩持たせろと言われなくて本当に良かった」。単体で戦わせる機材ではなく、確実に連れが要る。キックはこの機種で最も叩かれている部分だが、スネアは気に入っている——KORG volca beats のスネアよりは良い、と。続けて自分のお気に入りのドラムマシン (字幕が潰れており機種名は不明瞭、Jomox MBase 系と古い Elektron 機らしい) と並べて比較。ちなみに豆知識として、その 2 台にはまともなスネアが載っていない。
  6. 他機種と混ぜた比較デモ演奏。
  7. Akai のドラムマシンで最も重要な問いへ——「こいつからちゃんとしたヒップホップを絞り出せるか?」
  8. スペイン出身のラッパー、字幕表記 Michael "Dogman" Harding を迎えてのヒップホップ検証トラック。
  9. Verdict へ。Akai Rhythm Wolf は「パーティーで一見おもしろそうに見えて、話してみると『いい奴だし信頼できるけど退屈』と分かるタイプの人間」だと総括する。
  10. パラメーターの可動域が狭すぎてまた煙草を吸い始めたくなった。それでもパンチのあるスネアと融通の利くシーケンサーは心底気に入った。使うなら他の機材を山ほど並べた中に混ぜろ、できればギター用エフェクターとデジタルのグルーヴボックスと一緒に、と勧めて締める。次に扱ってほしい bad gear をコメントで教えてくれ、と。
  11. 高評価とチャンネル登録のお願い。「ちょっとばかり善行を積んでおかないとな」と言い残して終了。