
はい。今日はこの調理実習室に集まってもらったわけだが
各自、カレーの具材は持ってきたか?
それじゃ、各自持ってきた具材と道具をテーブルの上においてみなさい。

オマエ、それブタコマやないか。せこいなぁ・・・。まぁ肉は肉や。良しとしよう。
ルーはこくまろか。俺はゴールデンカレーが好きだな。
よし、じゃ、道具は持ってきたか?ほぅ。ダイソーで揃えたんか。切れなさそうな
包丁だな・・。まぁ最初はそれで十分だ。
よし。じゃ、これからカレーを作っていくわけやけど、
以下がその流れや。
●カレー
①具材を切る。
②具材を炒める順番に皿やボウルに入れておく。
③具材を順番に炒める。
④水を入れて、煮る
⑤火を止めてルーを割り入れる。
⑥ひと煮たちさせて、一度冷ます。
●ライス
①米を計る
②米を研ぐ
③水を入れて炊く。
●完成
ライスをさらに盛り、カレーをかける。
カレーの作り方はカレールーの箱の裏に書いとる方法を参照にすべきやが
メーカーによって、多少の差はあれど、だいたいこんなもんや。
では作ってみよう。さ。やりなさい。
「あの、先生玉ねぎはどうやって切ればいいんですか?」
玉ねぎはくし切りや。
「クシギリ???」

こうや。やってみなさい。
ん?お前包丁の持ち方がめちゃくちゃやな。
それやったら指を切り落とすぞ。
いいか?まず玉ねぎちゅーのは円系だから
固定しづらいだろ?だから上と下をちょっと切り落とす。
そんで、まず皮をむく。それから洗って
くし切りにするんだよ。
「先生、ジャガイモの皮むきづらいんですけど・・。」
オマエはまだ包丁でむくのは早いな。これをつかえ。

ピーラー

ジャガイモの芽は発がん性物質があるから、
包丁の角でほじくりだすんだ。

じゃがいもは乱切りにして、

こうやって面取りをすると荷崩れしない。
人参も皮をむいて乱切りでよし。人参はあまり荷崩れしないので面取りはしなくてよし。
最後に肉だが、大きさを揃えて角切りでよし。
どうだ?ここまでが①具材を切る。だ。
意外と手間がかかるだろ?慣れれば早くなるから。
さて、切り分けた具材だが、皿にやボウルに別々に置いておけ
(②具材を炒める順番に皿やボウルに入れておく。)
さて、ここから炒めに行きたいところだが、米を炊こう。
米の炊き方は省略するが、大事なのは米が炊き上がる時間と
カレーが完成する時間が同時なのが理想だ。
炊飯器をセットしたら、次は具材を炒めていくぞ
③具材を順番に炒める。
炒めるためには、まず鍋にサラダ油を入れろ。それから火に欠けろ。
サラダ油の量は大匙2杯くらいだ。
火力は最大でよし。鍋からはみ出るほどの火力は意味がないぞ。
鍋の底にあたる最大量が強火を意味する。
火にかけて油が熱してきたら、くし切りにされた玉ねぎをぶち込め。
玉ねぎは焦げやすいからよくかき混ぜながら炒めろ。
これを飴色になるまで炒めるやつもいるが、おれはそこまでしない。
しんなりするまでだ。そして、次に肉、ニンジン、ジャガイモ、を入れろ。
全体的に脂がなじむまで炒めろ。下からかき混ぜる感じだな。
あまり乱暴にやると具が崩れるから、丁寧にやるんだ。
④水を入れて、煮る
ある程度全体的に火が通ったな。と思ったら水を入れろ。
心配するな。火が通ってなくてもどうせ煮るんだから熱は通るわけだ。
ここで火を中火に落とせ。中火で大体10分も煮れば大丈夫だ。
⑤火を止めてルーを割り入れる。
火を止める理由は、火傷の予防するためだ。
ルーは固形だから、ただ割り入れるだけじゃ溶けないぞ。
お玉にひとつづつ乗せて、箸でかき回しながら
溶かすんだ。
⑥ひと煮たちさせて、一度冷ます。
ルーを全体にいきわたらせるために、ひと煮たちさせたら
火をけして、一度冷ます。
すぐに食べたいと思ったろ?それは素人。
2日目のカレーが美味しい理由がわかるか?
どんな煮物もそうだが、冷ます時に具に味が浸透するんだよ。
その理屈を覚えておけ。
さて、冷ましている間に米が炊けたかな?
米が炊けたら、一度ジャーのまま下からかき回して
蒸らすんだ。それで全体的にふっくらするから。
そして、冷ましたカレーを再度煮たてたら
盛り付けして完成だ。

どうだ?お前が自分で作ったカレーライスだぞ。うまそうだろ?
食べてみろ。
どうだ?メガネ。
「お、おいしいですっ」
うん。そうだな。この味を覚えておけよ。
オマエラが一人前になる第一歩だ。今日は記念日。そう。カレー記念日だ。
「・・・あのぅ先生。DTM講座はいつやるんですか?」
ふぁ!?いまやってたじゃないか?
「っていうか、これ料理じゃないっすか?」
バカ野郎。だからお前は曲がつくれないんだよ。
次回バカにもわかるようにカレーとDTMの関連性を説く。
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