CIMG5048

というわけで、前回はオマエたちにカレーライスをつくらせたわけだが
どうだった?楽しかったか?おうそうか。今度キャンプ行こうな。
カレーひとつで、こんなに皆が幸せになれるなんて思ってなかっただろ?
カレーは生活に潤いを与えてくれるよな。うんうん。

ところで、この幸せな気分に水を差す
最低な発言をしたやつがいる。

「DTMの講座でなぜ料理をやるんだ?」だと。

せっかくの空気をぶち壊しやがって、
いいか?これに関しては、ファックユーと言っておく。
マザーファッカーでもいい。

オマエのような、ゆとり教育の弊害そのもの、みたいなやつは
この映画を最低10回見ろ。

 
ベストキッド

いいか?ベストキッド見てるやつだったら、そんな愚問は言わないんだよ。
あ!?これはワックスオン、ワックスオフだ!!って。
カレー作りを通してDTMを教えてくれてるんだ!って気が付いてるんだよ。

それをばオマエ真顔で、普通に突っ込みやがって。
逆に見どころあるわ。

まぁいい。俺はゆとり教育の犠牲者みたいな
オマエらにもわかるように、カレーとDTMの関連性を詳しく解説してやるから、
では、メモの準備。

◇コラム作曲と料理は似ている

カレー作りにおいて大事なのは、素材と道具を準備して、下処理を終えてから一気に調理に入ること。
最初のうちは、一つ一つの工程を調べたり、教えてもらったりして学ぶ必要があるが
それを知って、身につければ、あとは繰り返しだ。繰り返す中で工夫が生まれて
腕が上がって行ったり、新しいアイデアが生まれる。

DTMも同じだ。最初はソフトの使い方を教えてもらったり、曲のジャンルを絞って
1曲完成させるまでのノウハウを身に着ける必要がある。それが出来て初めて
自分なりのアレンジが生まれるわけだ。

カレーを作ったことないやつでも、前回のように道具の基本操作と
レシピを見ながらなら、なんとかそれらしいものを 作れるだろう。
ただ、それはカレーのような簡単な料理の場合はいいが、
手の込んだフレンチ料理や割烹料理のような技術を要するものは無理だ。

DTMでも同じ。最初っからフレンチを作ろうとするのではなく、
最初は素材がそんなに多くなくて、工程も切る、炒める、煮る。くらいの
簡単なものからはじめるとよい。大事なのは、完成させること。
カレーにおいて、素材を切るという工程だけを延々繰り返していたり
いきなり、スパイスから作って、まずいことに気が付かず、独りよがりしていたり
そういうのが遠回りになるのだ。

まずは王道から行くべき。そして道具の使い方を完全に身に着けて、
そのジャンルのツボを押さえてから自分なりのアレンジを加える。
この教育が残念ながら日本では行われていない。
 
料理というのは前にも書いたが、創作行為である。
我々の祖先が、人間に食べやすく栄養を補給しやすく、味やにおい、見た目、食感などを
追求して完成した「ひな形」である。誰しも毎日食事をする。
誰しも毎日調理された物を食べている。なので、創作の原点なのだ。

作曲も創作行為である。ただ、義務教育において創作を教えるということは
ほぼないと思っていい。そこで料理なのだ。料理は誰でも家でできるし
やれば、喜ばれる。この喜ばれるというのが大事で、それがモチベーションになり
また人のために、喜んでもらうために作るのだ。

DTMで曲ができない。という人は、料理を通して作曲の工程を学びなさい。
そのうち作曲において大事なことも自然と身に付くから。
その最初のステップがカレーライスなんだよ。

というわけで、実践編はここまで。
次回からはもう曲を作り始めている連中に対してのアドバイスを書いていこうと思う。
じゃ。