
あまり説教っぽいことやネガティブなことを書くと、みんな傷ついて、引きこもるので、たまには実践的な事を書こう。というか、俺が持ってる最終奥義をいきなり伝授したるわ。
DTMにおいて、曲のスケッチとか、アイデアを断片的に作ることがよくある。
なかなかイケてる1ループとか。いい感じのサビとか。
そういう時に、そのループにハマって、飽きるまで聞き続けて、
あー気持ちよかったとか思って寝る奴いるよな。
そう、そこのお前な。
これダメな。
やっぱり、お前は音楽作るのが好きなんじゃなくて、音楽作ってる自分が好きなだけ。
お前はいつまでたってもループどまりなんだよ。人生も行ったり来たりのループ人生。それで本当にいいのか?ブレイクスルーしなきゃだめだろ。
とりあえず、これきいてブレイクスルーの意味を知れ。
ループってのは本当断片でしかない。まだ命が宿ってないんだよ。
命を宿らせるためには、だいたい曲の全編の構成まで作ってからだ。全体像(設計図)を作ってはじめて、命が宿る。これを肝に叩き込め。
つまり、いいループができたら、すぐに横の展開を考えなければだめ。
歌物なら、A、B、サビという感じで、そのループがどの部分なのか考えて、その前後をさっと作る。抜き差し系なら、一度縦に積んだ後に、横にコピペして、しかるべき分数(3分とか、5分とか)まで伸ばしてみてイントロと一番盛り上がるところを決めて、そっから抜いていく感じ。
それを、大雑把にやる。
前にも言ったけど、ミクロにこだわるのは一番最後。必ずピラミッドのように基礎から積み上げて作っていくんだよ。と言ってもいきなりピラミッドの全体像まで作る感じだ。で、ある程度曲の形になったら、そこで、あえてやめる。その時点でスケッチが完了とみなす。
そして、ここからがとっておきの奥義だ。本当はこのテクニックだけで俺は10万円は取れると思っている。まぁ、音楽作ってる自分が大好きなアホに、こんなとっておきなテクニック教えても、どうせ、文字が多すぎる。とかいってすぐ屁こいて、WOWOWとか見るんだろうから、本気のやつにだけ届けばいいと思っている。
ではいくぞ。心して聞け。
同じプロジェクトファイルに、今作った1曲目のあとに間(あいだ)を適当にあけて、そこに次の曲を同じように作っていく。同じBPMで。同じ楽器構成で。つまり、今作った曲の後ろに、次の曲を作っていく感じだ。
これでプロジェクトファイルをいちいち閉じたり開いたりせずに、何曲ものスケッチを同時進行に作っていけるわけ。
スケッチの段階で、部分にこだわっていると、いつまでたっても曲ができない。逆にループしかつくらないのも曲ができない。また、どんな曲を作ったか思い出せなかったり、プロジェクトファイルを開けたり閉じたりするのが面倒で、だんだん古いプロジェクトを開かなくなる。
これは、これらが一気に解消するテクニックだ。
多分この方法でやってるプロほかにもいると思う。(俺はもはやプロではないが)
楽器が一緒だと、無駄に音色にこだわらずに、コーダルな曲なら、無駄なく骨組だけを作れるし、リズム主体なループ系の曲でも、前後の曲を聞き比べ調整しやすく、方向性があまりぶれないので、アルバムになりやすい。また、別の曲のいい部分をつぎはぎして、新しい曲ができたりする。その際も、1ループではなくて、ブロック単位てコピペできるから、あとからいじれるわけ。
コツは、あまりトラックを増やさない事。俺は、本当にシンプルに、ドラム、ベース、リード×2、パッドという感じで作っていた。
サンプルを貼る場合も、最大2つまでとか気を使っていた。サンプルって重なれば重なるほど、サンプルの存在感がでかくなって、自分の曲っぽさがなくなるんだ。だから、最大2トラックまでという制限を設ける。あとミックスもこの時点ではいじらない。あくまでも全体の感じがイケてるかどうかで判断する。
で、そのうち同じプロジェクトファイル内に8曲くらい溜まったら、そんなかで凡庸なのを思い切ってカットする。つまり間引いてやる。
ここで大事な事を一つ。スケッチ段階で、その曲に光る要素がなければ、どんだけ緻密に完成させても、最終的にもその曲に光るものは宿らない。ここがセンスの分かれ道だ。命が吹き込まれているかどうかはスケッチ段階で、もはや決まっているのだ。これすごいありがたいこと言ってるんだけど、わかるかな??
なので、ダメなものは躊躇なく捨てる。
慣れてくると、このスケッチ作りは1日で8曲くらい余裕である。それこそギャラをもらえて締め切りが決まっていたら、俺はいつもこの方法で作っていた。ギャラもなしで、締め切りもない場合は、延々ループやDAWの機能で遊んで日が暮れていた。なので、この方法は俺自信が、飯を食うために編み出した、最も効率の良いまとまった数の曲が作れる方法なのだ。
そして全体がまんべんなく完成したとき、自分では限界までいい曲を作ったと言い切れるくらいのクオリティにあげて、何度聞いてもこれは大丈夫と思っても、何年後かに聞くと、まだまだ稚拙だったりする。だが心配するな。人はその時点での最良なことしかできない。そもそも、それ以上の物はつくれない。なので、あとから振り返って稚拙だなとおもえるということは、成長した証なのだ。
余談だが、カレーの作り方とトラックの作り方をなぞらえたのも意味がある。カレーの作り方が雑なやつは、絶対に曲作りも雑だ。
雑にやると、本当にカレーはまずくなる。そういうことがわからないやつが多すぎる。丁寧にやることも大事だし、今回書いたように段取りよくやるのも大事なのだ。そもそもお前らは、曲作りに段取りがあることすら知らんかっただろ?
一般的な作曲書は、メロ先か詩先か、とかサビ先か、とかフォークギターでつくるんかい?という昭和ライクなものが大半で、ジャズっぽいコードの当て方。とか、そういうことしか書いてない。 またアレンジャー向けの本だと、部分にこだわりすぎて、このジャンルのサウンドはこういう楽器をこう使え。っていう感じのMIDIでの細かい打ち込み方とかに特化しすぎて、いい曲の完成のさせ方なんか書いてない。
俺のは違う。初めから終わりまで自分一人で完成させるために、最も重要なのは現時点でのレベルで最良のものを、何曲か同時に作曲し始めて、アルバムづくりにまで発展させる方法なのだ。
じゃ、簡単にまとめるぞ。1曲完成させるには、まず1ループ作ったら、それを横に伸ばして、曲のテイをなすところまでにしたら、次の曲にとりかかれ。それを最低8曲は作れ。そして、そこから、全体的にクオリティをあげていく。その時点で命が吹き込まれてないな。と判断したやつは思い切ってカット。5曲くらいに絞ってそれぞれのプロジェクトファイルにわけて、ブラッシュアップ。
そして言い忘れた。ほかにもBPMを変えて同じように8曲作る。もちろんん5曲に絞る。そうすればミドルテンポとハイテンポといった感じに2種類がまんべんなくできるだろ?
これ俺が誰にも教えなかった奥義だから。お前らもこの方法でやってみ。それとも今まで通り、電源ガーとか、新機能ガーとか言ってるか?
と、まぁこういうマジなことを最初から書いてても、お前ら絶対にわからないから。これまで俺がギャグみたいに書いて、意識の深いところにその重要性を植え込んであげてたわけなんだよ。
あと、「俺そんなの知ってたよ。」とか嘘つくやつはスグ死ねな。これ俺が今までみたどこにも書いてない事だから。専門学校のバカ講師はすぐパクっていいよ。どうせお前ら、センスないから、曲に命を吹きむところでコケるから。
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コメント
コメント一覧 (8)
本当に、今までどの解説書にも書いてなかった事をわかりやすく書いてあり大変勉強になりました。自分の場合、貴方のおっしゃるように、フレーズだけ作って放置し一曲を完成させるということがほとんどなかったです。
教えていただいた方法で明日から作ってみたいと思います。ありがとうございました。
現時点での最高な曲を作り終えたら、そのつどアルバムやEPにして発表していけばいいと思いますよ。
少なくとも暴言(タヒね等)とか、不快に思う人はいるかもしれないんで
でもいい方法知れました。実践してみます
ありがとうございますm(*_ _)m
コメントありがとうございます。この暴言で人集めているブログなんでご容赦ください。どんなに金言でも目立たないと読んでもらえないんですよ。あなたも乱暴なというサブタイトルで目を引いたはずです。