日本人でビルボードチャートに食い込んだアーティストは坂本九とピコ太郎以外に誰もいない。(松田聖子はノーカン)前者は美メロ、後者はマーケティングの勝利だ。宇多田ヒカルですら、撤退したのだ。
日本で成功してアメリカのデカい会場でライブをしたアーティストは、何人かいるが、そのどれもが現地で行うコンサートに、日本からファンを連れてくるという、力技なものしか見たことがない。
ただ、XJAPANが、「僕たちはアメリカを目指します。」とかなんとかいって、英語がしゃべれるYOSHIKIがTOSHIに、「お前の発音は変だから、直して」とかいって、無理難題を押し付けたら、TOSHIがいじけて新興宗教にハマってしまったんだけど、結局アメリカ進出というのは、うまくいかず、ところが、もっと後でクールジャパン的なものでリバイバルしちゃったんだよね。
そんとき、もともとXがやっていた、ジャーマンメタルとかスラッシュメタルのシーンって、もう世の中にもほとんどなくて、今時、こんなメロディックでシアトリカルなロックバンドがいなかったから、珍しがられたんだよね。オタクに。そう。Xは、まったくターゲットしてなかった層に受けちゃったんだ。
ここで俺は思ったんだよ。TOSHIの英語の発音とか、実はどうでも良かったんじゃんって。大事なのは個性と、タイミングと、どの層にむけて発信するかだったんだね。
似たような例で、セパルトゥラというブラジルのメタルバンドも最初、英語の発音とか、歌詞が変とか英語圏にバカにされてたけど、それを逆手にとって、思いっきり歌詞のフレーズを短くして、リズムも、トライバルビートをフィーチャーして、民族色だしたら世界でバカ売れして、アイルトン・セナに並ぶブラジルの英雄扱いになった。
今、世界的に音楽ビジネスって冷え込んでるけど、一方、youtubeのおかげで、面白いと思われるものは一夜にして、世界的にファンを生む時代でもある。
そんな時に、今流行ってる音楽というのを、後追いしてても絶対に目立てない。成功するには、世界的にも珍しいものをやった方が勝てるんだよ。
それは、案外自分の中にある、最も恥ずかしい部分だったりするんだな。オナニーはどんどん晒した方がいい。それは時代とは全く関係ない方が尚よい。
コメント
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海外進出したいなら完璧に海外向けの曲を作ればいいと思うんですけど、変に日本向けって言うか…