キャプチャ

デビュー当時個性がものすごくあると思われたアーティストも何枚かアルバムを出すうちに、どこにでもある曲を作るようになることがある。


例えばデビュー当時のカーカスは、何この狂った音楽?という感じだったが



枚数を重ねるにつれ、どこにでもいるヘビーメタルバンドになってしまった。

要するに洗練されてしまったのだ。


洗練されて行く過程で失っていくもの。それが個性である。
あらゆるアーティストの初期の方が個性的なのは洗練されていないからだ。

演奏技術が向上したり、知識を得てしまうことによって失ってしまうものがあるのだ。

なんでそれが起こるかというと、実はやってる方が、洗練されてないことを恥ずかしいと思っているからだ。自分の個性を恥ずかしいと思っているから、それをやらなくなる。

恥ずかしいと思う事を、延々やり続けることができるやつは、ある程度狂ってないと無理だ。しかし、それは簡単なことではない。狂っていることを肯定されると人は、案外丸くなる。特に金をもらうと、さっきまで怒れる獅子だったやつが、猫のようにおとなしくなる。

丸くなれないやつがカートコバーンのように自殺するのだ。

今は洗練された音楽なんて腐るほど簡単に聞けるし、逆に洗練されてないものの方が、ありがたがられている。

だからお前ら。洗練なんかするな。自分のやり方でやれ。金なんか追い求めるな。