knockout-muhammad-ali


自分が作った曲が自分の中でスマッシュヒットしていても、誰にもいいねと言われないことがある。音楽の世界に勝ち負けがあるとしたら、たとえばCDの売上だったり、Youtubeの再生回数だったりすんだろう。 


だけれど、それは単なる目安の一つに過ぎなくて、たとえば「プロモーションが悪いから」「時代が悪いから」「運が悪いから」「リスナーが悪いから」売れない。だとか、注目されてない。ということもできる。


単純に「曲がつまらないから」ということもあるだろう。しかし、例えば作家の死後認められる作品というのは往々にしてある。


音楽には絶対的な価値はない。売れるのは単なる一つの結果なのだ。だから、音楽家は諦めることができない。


これが例えば格闘技の世界だと、自分が弱いから負けた。とはっきりわかる。つまり白黒はっきりしている世界なのだ。負けたことを認められる。勝つためには努力する。体力的に勝てなくなったら引退する。


音楽は、前述したように、延々何かのせいにすることができるから、負けたことを認められない人が多すぎる。自分の見たい世界と現実にどんどん乖離が起きて、精神的に崩壊する。


俺は何人も、そうやっておかしくなったヤツを見てきた。


結論を言おう。35歳を超えて音楽で飯が食えてなかったら、負けを認めて人生の方向を変えるべきだ。40代50代でマジできつい思いをするぞ。その前に気がついたほうがいい。そして諦めたら、もう音楽の話をするな。