
俺は昔、3ヶ月で5曲、歌物を書くというミッションを与えられたことがある。俺はインスト曲しか書いたことがなかったので、戸惑った。また、洋楽(このくくり最悪)しか聞かなかったので、日本語の音楽といえば、小室くらいしか聞いていなかった。
さてどうしたものか俺はとりあえず手に入るだけの作詞の方法がかいてある本をAmazonで手に入れた。しかし、それらを買って読んでみると、意外とおもしろくてしょうがなかった。歌詞というのは、割りと数学的に作られていると知ったからだ。これはその法則を知っていれば誰でも作れると思った。
具体的にこの2冊は、当時一番勉強になった。
どちらも中古本しかないが、安いのでお得だぞ。
このブログでは、歌詞の書き方というのは、面倒くさいので書かないが、歌物を作りたいと思っているやつは、早い段階で上のような本を買って勉強する方がいい。
そんで、歌詞というのは、2種類あって自分のことを歌うもの。もう一つは普遍的なものを歌うもの。というのがあるということ。なるほど。最近は前者が増えてきた気がする。ただ、やはりヒットソングというのは後者な事が多い。
普遍的なことを歌ったほうが金になる。その中でも失恋、片思い、会社の仕事きつい、いつか夢かなえちゃる、地元の仲間最高、あたりは1億回書いても共感してくれるやつは後を絶たない。
それを勉強して歌詞を分析する楽しみを知ったら、今まで聞いてきた音楽の中に、普遍的な人間のストーリーがあることがわかったり、それを現代の言葉で表現しようとしていたり、作家の世界観など、いろんなことがわかる。
音楽を作ることと、歌詞を作ることは、どこか別の作業だと思っているのなら、実はそうじゃない。と教えておこう。実はどちらも結果頭の中では音として鳴る。歌詞をずーっと聞いていたら、いつのまにか曲の魅力もインストールされていた。または、曲が好きで聞いていたのに、歌詞もいつのまにかインストールされて、そのうち意味がふとわかったりする。どっちも素敵な体験だ。
話を最初に戻すが、俺はバンドメンバーと自分の作ったオケに歌詞を共同で作る。という作業をネットで、夜な夜な繰り返した。それはかなり楽しい作業であった。ライブのことを想定して、ここでコール&レスポンスさせよう。だとか、韻を踏む言葉を出し合ったり、わざと抽象的な世界にして、みんなにそれぞれのストーリーを描かせるための隙間をあけたり。語尾を「えーーー」とか「いーーー」になるように整えたり。これら本で読んだことをそのままやったんだけど、結果ライブは超盛り上がった。そして、これが楽しくてPOPミュージックの人たちは、これをモチベーションに頑張っているんだな。とわかった。
俺は、歌物はその時だけで、またインスト曲の世界に戻るのだが、あれ以降、邦楽の面白さ(言葉がわかるという意味で)に気がつくことになったから、それはいいことだった。
コメントつけてくれたら、また書く。
コメント
コメント一覧 (7)
このブログであったように、毎日1作品下書き作って、30くらいできたのを5曲に絞ってちゃんとミックスしてアルバム出す、ってことをそのままやりました。(ちなみにカレーも作れるようになりました)
結構いい曲もできたのですが、ついた日本語詞がサイコーにダサくて悩んでます。自分は日本語も英語も歌モノ結構きいてきましたが、音が気持ちよかったわけで歌詞の意味とかに感動してきたことはあんまありませんでした。中島みゆきがとてもよかったくらいです。
なので今悩んでます。自分の思いを書くってめちゃくちゃ難しいです
コメントつけたのでまた書いてください。笑
到着が楽しみです!ʕ•ٹ•ʔ
今の時代プロデューサーとして食べていくならアイドルが熱いのはわかるんですが、そもそも音楽プロデューサーになるまでの道のりがピンときません。
つんくさんのように自らアーティストとしての地位を築いた後にプロデュースを行うのが一般的なんでしょうか?
今はアイドルのプロデュースというと秋元康さん一強なイメージがありますが、音楽家というより実業家っぽいですよね
インパクトのある作詞をするなーとは思いますが、どうもDTM(作曲)から秋元康さんルートというのも想像しにくいですし;
ここら辺のことを記事または返信いただけると嬉しいです。
ちなみに私は将来必ず音楽プロデューサーとして食べていきます。
カレーも!!wうれしいですね。本当に。
歌詞に関しては、自分もクソだと思ってるので、何も助言できないんですけど、最近の邦楽って本当、え?これでメジャーなの?ってくらいパラダイムシフトが起きてる感あるので、自分の赤裸々な部分をそのまま歌うってのもありですよね。
ちなみに自分はサビを鼻歌で歌えるくらいのリフレイン多用してるのが好きです。そういう意味では中田ヤスタカの作詞センスがしっくり来ています。あと、貼ってある本も安いので買ってみてください。私自身、それでかなり聞く耳が変わって、歌詞の奥深さを知りましたよ。
音楽プロデューサーとして食べていく。と心に決めている人は絶対に叶えられますよ。がんばってください。KEEP PLAYING!
まず前提として、私は挫折者ですし、今は完全に曲作りもしていないので、言えることは限られていますが、返信します。
■これからの時代の音楽プロデューサーはどうなるか?について。■
つんく、小室について少し。当時はCDがバカ売れしていましたし、カラオケ、テレビとの連動で、みんなが同じものを買っていた時代ですよね。ただ、それも終わりました。今は趣味も多様で、価値観も多様。逆に言うと思いもよらない物で収益が上がっていることもよくあります。
秋元系は性的弱者を取り込むスタイルを確立してメイクマネーしたと思います。ただ、これは音楽ビジネスか?と言われると謎です。音楽という言い訳を用意した風俗のような気もします。それはそれで素晴らしいです。
そうこうしている間アメリカでは、CDが売れなくなってもどうやって音楽ビジネスを継続繁栄させるかを試行錯誤して、SNSやYOUTUBEでバズらせて、ライブで稼ぐ。という方向で今はうまく行っているとおもいます。ただ、これは英語圏だからこそできた話だと思います。相手は世界ですからね。
当然それは答えが一つではないと思います。答えのあるものなんか既に使い古されたもので、そういうものがある前提で音楽やっていると、街の音楽教室の先生に成り下がります。
音楽で飯を食うというのは、いくつかの条件が整わないとダメだと思います。時代。運。才能。
前提として才能がない人は、このブログでも書きましたが35歳くらいを堺にあきらめないと、周りに迷惑をかけます。当然周りに迷惑をかける人がいなければ、KEEP PLAYINGですが。
才能だけあっても運がなくて食えない人もいます。たとえばルックスが悪い。とかです。才能がなくてもルックスがよくて売れている人もいますよね?
そして運ですが、これに関しては実はコントロールできます。くじ引きでもくじを引く回数を増やせば当たる確率もあがりますよね。そういうことです。
音楽で言えば、とにかく人に聞いてもらうチャンスを作り続けることです。このブログでも最初から言っていますが、自分は才能がある。とか思っている人に多いのが、自分の音楽を理解されなかったときに、間違った反応をしてしまう。ということです。自分の曲かわいさで、人がせっかくくれたアドバイスから耳を遠ざけてしまうことです。これをやりだすと、お先真っ暗です。
最後に時代ですが、これは今はとてもいい流れが起きています。
最近私が目にしたのはYoutubeの投げ銭機能です。おそらくこれが次にくるな。と思いました。これがもっと当たり前になれば、たとえば「いいね!」ボタンが1回押すと10円とか送れるようになります。今はシステム維持のために中間マージンを半分取っていると聞きましたが、今後は仮想通貨が低コストに送金出来ると思います。そうなると、大勢に1円だの10円だの気軽に送金できます。そうなると、今でいうYoutuberのような人たちは、さらにネットだけで生活できるでしょう。音楽もそうです。マイクロトランザクションで音楽が再びお金が潤うと私は確信しています。
そういった時代に一体どういうアーティストが、より「投げ銭」されるのか。そこを考えていけば生き残れると思います。参考になりましたか?
これからの時代、何をプロデュースしていくべきか?という問であればこう答えます。
それは今も昔も変わらず、まず「自分」です。他人をプロデュースするのはその後です。それがアイドルでも、アーティストでも、まず自分に箔がないと誰もプロデュースしてもらおうとは思いませんよね。
自分のプロデュースの方法としては、上に書いてあるとおりです。まずは才能、そしてしつこく聞いてもらう。最後に時代を読むです。