bs31507

俺は昔、3ヶ月で5曲、歌物を書くというミッションを与えられたことがある。俺はインスト曲しか書いたことがなかったので、戸惑った。また、洋楽(このくくり最悪)しか聞かなかったので、日本語の音楽といえば、小室くらいしか聞いていなかった。

さてどうしたものか俺はとりあえず手に入るだけの作詞の方法がかいてある本をAmazonで手に入れた。しかし、それらを買って読んでみると、意外とおもしろくてしょうがなかった。歌詞というのは、割りと数学的に作られていると知ったからだ。これはその法則を知っていれば誰でも作れると思った。

具体的にこの2冊は、当時一番勉強になった。






どちらも中古本しかないが、安いのでお得だぞ。



このブログでは、歌詞の書き方というのは、面倒くさいので書かないが、歌物を作りたいと思っているやつは、早い段階で上のような本を買って勉強する方がいい。


そんで、歌詞というのは、2種類あって自分のことを歌うもの。もう一つは普遍的なものを歌うもの。というのがあるということ。なるほど。最近は前者が増えてきた気がする。ただ、やはりヒットソングというのは後者な事が多い。

普遍的なことを歌ったほうが金になる。その中でも失恋、片思い、会社の仕事きつい、いつか夢かなえちゃる、地元の仲間最高、あたりは1億回書いても共感してくれるやつは後を絶たない。

それを勉強して歌詞を分析する楽しみを知ったら、今まで聞いてきた音楽の中に、普遍的な人間のストーリーがあることがわかったり、それを現代の言葉で表現しようとしていたり、作家の世界観など、いろんなことがわかる。

音楽を作ることと、歌詞を作ることは、どこか別の作業だと思っているのなら、実はそうじゃない。と教えておこう。実はどちらも結果頭の中では音として鳴る。歌詞をずーっと聞いていたら、いつのまにか曲の魅力もインストールされていた。または、曲が好きで聞いていたのに、歌詞もいつのまにかインストールされて、そのうち意味がふとわかったりする。どっちも素敵な体験だ。

話を最初に戻すが、俺はバンドメンバーと自分の作ったオケに歌詞を共同で作る。という作業をネットで、夜な夜な繰り返した。それはかなり楽しい作業であった。ライブのことを想定して、ここでコール&レスポンスさせよう。だとか、韻を踏む言葉を出し合ったり、わざと抽象的な世界にして、みんなにそれぞれのストーリーを描かせるための隙間をあけたり。語尾を「えーーー」とか「いーーー」になるように整えたり。これら本で読んだことをそのままやったんだけど、結果ライブは超盛り上がった。そして、これが楽しくてPOPミュージックの人たちは、これをモチベーションに頑張っているんだな。とわかった。

俺は、歌物はその時だけで、またインスト曲の世界に戻るのだが、あれ以降、邦楽の面白さ(言葉がわかるという意味で)に気がつくことになったから、それはいいことだった。


コメントつけてくれたら、また書く。