20180122013440
みんながコメントつけてくれるおかげで俺も色々発見できる。ここはDTMの哲学の場や。真剣10代しゃべり場や。おかげでもう寝ようかなと思ってたけど、このことを記事にしないと寝られなくなったので起きた。

ある男子がこう言った。


「僕は特定のジャンルに縛られたくないので、ノンジャンルでやっている。ジャンルを取り入れる理由がわからない。ジャンルって不自由なものなんじゃぁないかなと、僕は思うんだ。」


なるほど。これはすごくわかる。これはDTMで曲を作る奴なら誰しも思うことかもしれない。たしかに、なぜ特定のジャンルに縛られなくちゃならんのか、よくわからない。

そこを紐解く方法を俺は知っている。

そもそもDTMというのは、一人で音楽作れるっていう全能感を味わいやすい遊びだ。いわばオナニーや。自分の頭の中だけで完結しているオナニーや。お手製AVや。

しかし、ひとたび、その全能感(お手製AV)を他人にシェアしたくなったらどうする?

俺は最高のオナニーをしているから、オマエも俺のお手製AVで一発抜いて見ない?とオファーしても、誰も乗ってこない。そりゃそうだ。

現実世界は一人一人がATフィールドを持っている。いきなり他人のATフィールド内のキモいお手製AVを見させられることに拒否感がある。


そこで思い出してほしい。ナンパ師たちのことを。ナンパ師たちは、いとも簡単に他人のATフィールドをこじ開け。セックスに持ち込んでいるではないか。

聞いたことはないか?ナンパ師たちの口癖を。ナンパは数だ。断られることを恐れないほど声をかけていくうちに、やれる女を見分けられるようになる。そして同時に口説くのもうまくなる。というのを。

ここに全ての答えがあるんだがわかるか?(ファン獲得の方法も教えてくれているぞ。)

つまり、彼らは自分のお手製AVをシェアしたいんではなくて、セックスをしたい。というところがスタート地点なのだ。だから、相手に警戒されないように、わかりやすいファッションに身を包み、お笑い芸人のような、わかりやすい喋り方をする。

そう。それがジャンルだ。


音楽をやる理由が、自分が気持ちよくなるため。というのなら、そもそも誰にも聞かせる必要はないのだ。

しかし、気持ち良い音楽でみんなで盛り上がりたい。というのが目的なのであれば、ジャンルを取り入れるのはもっとも効率がよいのだ。

ノンジャンルを志していたとしても、残念ながら結局何かに似てしまうのも、よくある話だ。それに特定のジャンルをやっているつもりでも、全然俺ジナリティでちゃってるのもよくある。

またジャンルというのは、決して安っぽいものではない。思想的背景があったり、文化的背景もあったり、奥が深く、たくさんの人間の知恵が積み重なっている。真似しようと思っても、あれこれ習得しなきゃいけない技術があったりする。最初はヤルために取り入れたものが、逆に取り込まれることもある。てか、大抵そうでしょ。

さらに、我々日本人にとってはビートミュージックはすべからく、舶来の感覚があるので、抵抗があるのはよくわかる。学校の授業で出てこないしね。黒人がいる国は違うでしょ。

しかし、スタート地点をセックスがしたい。に置いてみると、ジャンルは単なるヤレる便利ツールであるから、取り入れるんだよ。


アフロビートを、日本パンクシーンに持ち込んだ「じゃがたら」はめちゃくちゃかっこいい。

DTMの悩める童貞子羊どもよ。もっとコメントつけてくれ。