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音楽は癒しである。だとか音楽は素晴らしい。みたいなことをいうやつは多いが、音楽が基本的にストレスである。という理論をいうのは俺くらいだと思う。

たとえばドミナントモーションというのは緊張と緩和でできているわけだが、そもそも緊張させているわけである。人を不安にさせて、そして安心させてよかったね。とかいってるわけである。

それってマッチポンプでしょ?最初からなけりゃそれで安心していたのである。

考えて見てほしい。今お前がいる場所でなっている音。一つ一つカウントしてほしい。どんなに遮音性の高い家に住んでいても車の出す低音は聞こえているはずである。

そういう普段意識していない音というのは、無意識に心が遮断したくなるのである。

人間も動物である。人工的な音が近づいてくると、身構えるのである。それをなんとなく麻痺させているのが現代人なのだ。

麻痺させると何がおきるか?なっている音が聞こえなくなるのである。この理屈を追求していくと、音楽というのは、どんどんストレスの高い音しか聞こえなくなるのである。

それは味と一緒である。20年前と今のラーメンの味を比べればわかる。今の方がよっぽど刺激的だ。そして体に悪い。

音楽においては、それは難聴を引き起こしたり、暴力的な音に慣れていくわけだ。暴力的な音楽が悪いと言っているのではなく、暴力的な音しか聞こえなくなるのがどうかと思うと言っている。

では、無響室で暮らせばいいのでは?と思うかもしれない。いや。無響室では自分の呼吸の音や、心音がストレスになるのだ。

つまり俺が言いたいのはこうだ。

音楽を聞かない時間というのを楽しむことができれば、同時に音楽を楽しむこともできる。ということ。だからNO MUSIC NO LIFEとかいってるやつはガキなのだ。