今日20歳くらいの若者と喋っていて気がついた。彼は年齢の割にいろんな古い音楽も聞くのだが、彼が好きなのは映画のワンシーンで流れていたBGM曲ばかりで、そのワンシーンごと、どうやってキャプチャーしたのかわからないが、スマホに保存していた。

つまり彼は音楽を聞くというよりも、映画のワンシーンを見聞きするのだ。これは俺にとってすごく新しい音楽の聞き方に思えた。今までの常識だと好きな映画のサントラ手に入れて、サントラ聞きながら映画を思い出す。みたいな楽しみ方が主体だったが、今はもう映画のワンシーンそのものを再生する時代になったというわけだ。

というか、そうなるのは必然だなとも思った。つまり音楽単体で聞くのが当たり前だった時代から生きてきた俺と、彼のように音楽に映像がついているMVが当たり前の時代ではスタート地点が違う。映像込みの体験が当たり前だから音だけだと欠損しているのだ。

こういう風に音楽の聞かれ方というのに敏感になっていないと、今後音楽を売る人間というのはダメだと思う。音楽単体だけを聞くやつが少数になる時代も近い。

こういう事書くと、そんなことあるめぇ。というやつが多々いると思うが。そいつらは単に想像力が足りてないだけだ。自分の思ったことしか世界に存在していないと思っているバカだ。

2011年くらいにスマホがここまで流行ることを予知したやつは少なかった。そう考えると80年代のようなテーマ曲がある映画がまた流行るかも。









冒頭に貼ったワンシーン。確かに俺も好きでよく見る。(ラブソングができるまで