いろんな曲のいろんなリミックスがあると思うが、リミックスが巷に出回り始めたのは90年代後半くらいだったと思う、俺が最初に意識して聞いたのはBjorkが一時期大量にシングルを出して、それが発売国別にまったく違うB面で(B面って古いよね)リミックスをいろんなアーティストが担当していた。俺はそれをコレクションしていて、あらゆるリミックスを聞いてショックをうけていた。同じ曲をここまで違う風に料理するのか?と。
その後あらゆるアーティストがアルバムにリミックスを入れたり、リミックスだけのアルバムが出たりして、リミックス文化は当たり前になったが、俺も2000年代はリミックスを沢山作った。
リミックスは最初のうちはすごい難しかったが、ある時からさっと作れるようになった。リミックスは大喜利に似ていて、最初にでてきたアイデアをあまり時間をかけずにさっと出せるのがいいところだと思う。
リミックスにルールはないが、たとえば原曲の音がまったく使われないくらい新しい曲にしてしまう人と、原曲のオケを作り直す人といると思う。またボーカルを素材としてリミックスするのと、オケ込をリミックスする場合とある。
作り方は人それぞれと言ってしまえばそれまでだが、俺なりの作り方を簡単に紹介しよう。まず俺が大事にしているのは、原曲を知らない人がリミックスを先に聞いたら、原曲を聞いたときにリミックスの方がいいな。と思っちゃうものを目指す。
もし素材がボーカルだけだった場合は躊躇なく構成を変えてしまう。テンポもピッチもいじる。ある一部分しか使わないこともある。またオケ込のものをリミックスするときは、カットアップとフィルターだけで作る事が多い。でも基本は売ってるサンプルとボーカルをテンポをあわせて同時に鳴らして、おっという組み合わせを見つけるだけだ。あとはAメロ、Bメロって感じで構成を作って、抜き差しで聞かせる感じ。
その過程で俺がいい悪いを判断しているのは、ひたすら聞こえてくる音の相性だけだ。そこに原曲の持つ方向性は一切無視する。俺はそういうふうなルーチンがあるので、割とすぐに曲ができてしまう。
俺はあまり得意ではないが、どんな素材でも特定のジャンルに作り変えてしまう人もいる。そういう人は腕があるとリミックスの依頼が沢山くるだろう。
とにかくリミックスというのはDTM筋肉を鍛えるのにすごくいい遊びなので、自作曲がマンネリ化してしまって面白くない。っていう人は肩の力をぬいて気軽に取り組むといいと思う。リミックスは別にクラブ・ミュージックだけの文化ではない。今や単なる音遊びなのだ。
俺が最もショックをうけたリミックス↓
原曲
リミックス
俺はこのリミックスばっかり聞いていたから、ひさしぶりに原曲を聞くと、あーこんな曲だったのか。とか思ってしまう。一時期のbjorkはマジでイカれてて1枚のシングルで10バージョンもあった。
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