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コミュニティで話題になっていたから、こっちにも書く。DTMに限らず楽器を習得する上で耳コピというのは非常に効率が良いとよく目にする。

俺自身、中学生の頃からギターで、メタリカだのメガデスだの必死で耳コピしていた。多分当時はかなり自分では再現性が高いと思っていたが、今聞くときっとひどいと思う。

まず、耳コピっていうのは、めちゃくちゃ難しいことだってことを知ってほしい。生楽器に馴染みがなかったり、そのジャンルを一度も完全に弾けるように練習をしたことがない人が、すぐにできるものではない。ものには順序がある。

ギターだったら、まず運指やって手をフレットに馴染むようにしていく。次にローコードを覚えて簡単なストロークを覚えて簡単な曲を弾けるようになる。そして徐々に指を動かすフレーズがあるような曲に取り組んでいく。その間独学ならTAB譜と呼ばれる、視覚的にわかる譜面を見て徐々に1曲弾けるようになる。それを10曲くらい繰り返して、そのジャンルのパターンを徐々に覚えて、やっと耳コピできるかも・・って風になる。

これがDTMになるとどうだ?メロディ、ビート、ベースライン、コード、コードバッキングリズム、といったベーシックなものから、サウンド・メイキング。つまり音が動的にどう変化しているか?まで耳コピしようとすると、とてつもない情報量になってしまうのだ。

どこまでを耳コピというかは、人それぞれだが、DTMをやる。ということは、聞こえてくる全てをコントロールすることがゴールなので、正直レベル1の人が何をしたらいいのかっていうのは全然わからなくて当然なのだ。

鍵盤が弾けるやつなら、とりあえず鳴っているサウンドを全て鍵盤上で一音色でリズムと和音だけ把握してコピーできるかもしれない。それがもっとも早い耳コピへの道なのは間違いない。

では、鍵盤を弾けない人間は、鍵盤を習いに行かなければいけないのか?まぁそれもありだが、DTMは鍵盤を弾けなくてもできるジャンルじゃないのか?むしろそこが魅力なんじゃないのか?と言われれば、じゃぁ鍵盤弾けなくても、耳コピできる方法を紹介しよう。



とりあえずこれを見てほしい。スーパーマリオの本物を知ってるやつなら噴飯ものじゃないだろうか?でもこれ、中二の作者が一生懸命耳コピして作った曲なのだ。これ、おぼろげだけれどスーパーマリオでしょ?そしてそこ違う!!って色々思うかもしれないけれど、彼の中ではこういう風に変換されているのだ。俺はそれでいいと思う。つまり、最初から完璧さを求めるのではなく、最初は適当でいいから、全体的に捉える。そして次にどんな楽器構成かを聞き取ってそれぞれ判別できるようにして、適当にやる。次により部分に耳を向ける。というのでいいと思う。

耳コピって、その音楽を感じながら楽しんでやるものだから、なりきり感がめちゃくちゃ重要。なりきって弾けるフリしながら、徐々に音が合ってくる。DTMにおいては完璧に弾けなくても、ある程度のところまでいったら、あとはMIDIで打ち込めばいい。

大事なのは、弾けなくても歌えること。歌えるようになるには何度も聞いて口で真似すること。その能力はなりきりから生まれる。

俺自身もまだ、全部聞き取れてるとは思えないし、人の打ち込みをみていたら、え?そんな風にやってるの?って驚きの連続だ。鍵盤を上手に弾く人が、鍵盤なしで「ここはD#だから・・」とか音名をいいながら打ち込んでるの見て、すごい憧れたりもした。

でも大事なのは、とりあえず1曲作りきる耳コピしきること。下手でもOK。

 
動画にもしたからw