この動画や、まぁ俺のプロジェクトファイルを見た人の中で、なんだサンプルまんま使いしてるじゃないか。ってネガティブな感想を持つ人もいるかもしれない。俺はそんなことはどうでもいい。結局サンプルまんま使い=ダサいなんて思ってるようでは、作曲の”さ”の字も理解していないことだと俺は思っているからだ。

たとえ話をしよう。

田舎のおばあちゃんの家で、すごい美味しい味噌汁をが出てきて、「やっぱり田舎のお味噌汁は美味しいですね。」と言ったとする。でもそれが、市販のマルコメ味噌まんま使いだと知った時にどう思うか?だ。


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ちなみに上の発言はうちの母親のものだ。この話とサンプルの話は直結する。ここで、なんだ市販の味噌汁か。って思うやつは俺は物事を本質ではなくてイメージで捉えているやつなのだ。

田舎の味噌汁だから田舎で作ったオリジナル味噌。だから美味しい。みたいなイメージだ。だが、一旦それが市販の味噌汁だと知った時に、落胆するのは物事をイメージで捉えている証拠だ。

逆に本質で捉えているやつは、味噌汁はイメージで味が変わるのか!?おもろ。と発見するやつだと思う。

サンプルまんま使いを知らない時に、売れてる音楽を聞いて、やっぱりこのアーティストが作る曲は最高だな。と思ったとする。でも後日それが、サンプルまんま使いだと知った時に、なんだいい曲に思えないや。っていうのは、音楽を聞いているのではなくて、イメージを聞いているのだ。


ダフト・パンクの曲の殆どはサンプリングで出来ている。というのを知った時に俺は本当に驚いた!!買って何年も聞いた後に知ったのだ。そして、ダフト・パンクはパクり野郎だ!と誰も言わないのは、実は、最初からクレジットに何をサンプルしたかきっちり書いてあったからだ。これみんな知らないんだろうな。と思ったし、いや知る必要もないんだなとも思った。要するに出来た曲が全てなのだ。

ダフト・パンクおれ聞かんし。と言ってるやつも自分が大好きな曲の元ネタがあった時にどう思うか?ってのは興味ある。そこで幻滅するのか、すごい!そうだったのか!?って思うかどうか。

俺自信は、サンプルを使うことで曲作りのスピードと完成度が飛躍的に上がったので、ポジティブにしか捉えていない。もし今、読者でサンプル使いをネガティブに捉えている人がいるのであれば、サンプルをまんま使いしているアーティストはすべからく見下すべきだし、上記のように騙された!もうこの曲には価値がない。と思わなければいけない。もし、それでも自分の贔屓だからこの人はOK。と思うのであればそこに齟齬が生まれる。矛盾だ。

それから、俺は曲にサンプルを使わない。という人がいてもそれは、単なる方針なので、曲の良さがそこで決まるかどうか、というのとは別な話だということをこの記事を何度も読んで理解してほしい。

音楽に著作権がついたのなんて最近の話だってことを知っていれば、音楽史なんてそもそも人が作ったものをアレンジしてきた歴史なんだよ。ってことは知ってるはずなんだけどね。自分が生きてきた人生だけが世界史みたいなセカイ系の人にはわからないかもしれないけれど。

さらにダメ押しすると、結局手品のタネを知って、幻滅するやつは作曲に向いてない。ということだ。手品は手品のままでいてほしい。というのはファン(受け手)の視点なのだ。手品師というのは手品のタネを金を出して買うものなのだ。そして見せ方で金を稼ぐ。(ちなみに手品のタネを作る専門の人がいて、手品をやる人と分業しているのが普通だ。)

わかるかな?