俺は無類のホラーゲーム好きだ。というかホラーが全般好きだ。ホラーにうるさいし、とにかく良質なホラーに飢えている。それはゲームでも映画でも怪談話でもなんでもいいから、常に俺を刺激してほしいと思っている。

そんな俺がはまったホラーゲーム。サイレントヒルシリーズ。俺はバイオハザードよりもサイレントヒルのほうが好きだった。なんというか、ゴシックでソリッドシチュエーションで次々異世界を見せてくれる。現実から夢へ、安定から不安定へ。その変化の仕方が強烈だったのだ。

このゲームのクリエイターたちのセンスは、俺も本当に憧れていた。特に山岡晃には尊敬しかない。この人は2までサウンドをやっていたのに3からプロデュースに回ったのだ。要するにホラーが好きすぎるやつなのだ。俺と一緒。しかも音楽に関してはもう自由。完全にそれまでのゲーム音楽のお約束とか無視。なんならホラー映画のお約束も無視。完全に感性だけで世界を作り上げた。

俺はそれを知っていたから、その後のホラーゲームがいかにサイレントヒルに影響を受けたかもよくわかる。というかそれ以降、本当に良質なホラーゲームは俺はデッドスペースとアランウェイクしか無いと思っている。本当にホラーゲームは終わってしまったらしい。

話をどんどんそらしていくが、世の中ホラーがわからないやつが多すぎる。それって一番ヤバイことだと思っている。そいつらは本気で幽霊がいるとか思ってる可能性があるからだ。非科学的なのだ。科学的な世の中において、どれだけ恐怖の本能をくすぐってくれるか?を楽しむのがホラーの醍醐味なのに、おばけ怖い!とか画面の向こうのことを怖がってるやつは、簡単に水に、「ありがとう」とか言って結晶が綺麗になるとか思ってるやつなのだ。
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そっちの方がよっぽどホラーだ。