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いい曲ができると、人生が輝いて見える。そういうのが月に1度でもあると、人は正しい道を歩んでいけるのではないだろうか。

俺は子供のころに他人に思いがけず評価されたことがあって、工作の時間に粘土と瓶でお城を作ることがあった。

俺は他人の目を気にせずにただ、ひたすら楽しんで作っていた。できてみて、みんなのを見てみると、立派な城が多くて、自分のは割とシンプルなことに気が付いた。みんなのは、絵本でみたようなシンデレラ城がモデルになっているようなのが多くて。俺のはそういう風に一般化された城ではなかった。

しかし、俺の城は思いがけず先生に評価され、その後出品され、何かの賞をもらった。俺の城にはユニークな仕掛けがあったから。城の後ろに秘密の露天風呂をつけていたのだ。この時の成功体験を42になった今でも忘れないでいる。

いや、正確にいうと、俺は一度その気持ちを忘れて音楽をやめていたのだ。だが今また取り戻した。それは音楽で飯を食わなきゃいけない。みたいな強迫観念から逃れられたからだ。

自分らしいというのはどういうことだろうか?お前はシンデレラ城を作るタイプだろ?