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インターネットで最も難しいこと、それはコミュニケーションの取り方だ。

基本、人々はインターネットを一方向に使っている。情報を与えたり、受け取ったりだ。しかし昔からチャットや掲示板があるように、会ったことない人同士がリアルタイムに対話することは、面白さや体験として、一歩先にあることだと思う。

俺はMSNメッセンジャーの頃から、顔も見たことない友人をネットに作ることにはまった。会話する相手はみんな音楽の趣味があう人たちだ。その中では実際にリアルで会ってキャンプに行く仲間もいる。下手したら妻よりも多くLINEをしていたりする。

俺は昔からネットで人に声をかけるのが好きだった。この人とは友達になりたい。と思ったらすぐにブログのコメントを残したり、メールしたりした。

最近は自分で物事を表現できるようになったので、むしろ声をかけてもらう事が多くなった。コミュニティを作ったのは、今はメッセンジャーよりももっと便利なツールが出てきているからだ。それがDiscordだ。今後様々なディスコードコミュニティが生まれるだろう。ひと昔前は、mixiのコミュニティがこんな感じだったっけか。

離れた相手と対話する。これはインターネット初期から、というかパソコン通信の頃から、いやもっと言えば、無線の時代から同じことを人はやっている。

ただ、俺はネットでのコミュニケーションは、非常にマナーが大事だということをお前らに教えておきたい。マナーがなってないと、例えばコミュニティが荒れる。その荒れ方というのは罵詈雑言が乱れ飛ぶのではなく、人がいなくなるのだ。これがもっとも悲しい。

実はネットでのマナーというのは、顔が見えない分、リアルよりも神経を使わなければいけない。たとえば、ネットで嫌な奴でも実際にあったら、すごい面白いやつだった。ってこともよくある。ということは、そいつはネットでは損をしているのだ。

俺はコミュニティ管理人として、どういうのがマナー違反なのかというのが、長年の経験として知っている。これは、乱暴なDTMスクールに限らず、あらゆるコミュニティにおいても使えるマナー。もっと言えば、これが分かっていればリアルでもモテる。だから、この際みんな学んでおけ。

ではいくぞ。

①自分の話だけをするな。
基本だよな。だが、できてないやつが本当に多い。自分に興味を持ってほしい。これはだれしも思うことだ。だが、みんなが同時にそう思ったらどうなるか?ラジオを10台並べて、それぞれ別の放送局にして垂れ流ししているような状態になる。自分の話をしたかったら、まずはポジションを取ることを覚えよ。ポジションとは、そのコミュニティ全体のどの部分に自分が居たら、話の流れが飛んでくるかを予測してそこに居続けることだ。そして自分のターンなときにしかしゃべってはダメだ。


②自分に話の方向が向くように罠を張るな。
最近はこれが非常に多い。①がダメだとわかっているが、それでもなんとか爪痕を残したい。というタイプが、根暗なこの方法を取る。一見会話の流れは途切れていないが、ちょいちょい自己アピールを入れてくるので、俺のようにカンがいいやつは気が付く。こういうのは女にモテない。普段から引くことを知っている女は、①よりも②の方がうざいと思うので、マジで気を付けよう。こういうのって突っ込んでくれる奴がいないと、一生やり続けてしまう。


③自分の身分を知っておけ。
俺はブログにおいては完全に上から目線をキープしている。だが、コミュニティではそんなことはしない。というか威張っていることも疲れるからだ。会話するときは、なるだけ同じ目線でいたい。ただ、ここで間違ってはいけないのは、同じ目線=同じ身分ではないということだ。複数人がいる場所で相手の見えない状態で先輩面や後輩面は、他人が見たら輪に入りづらくなるから同じ目線で会話しているが、そこには見えない身分というのがあるのを忘れてはいけない。どういうことかというと、一方は一方を必要としていないという状況があるからだ。何かを持っていて分け与えるほうは、やはり身分が高いのだ。一方クレクレ厨は身分が低い。自分がどの身分なのかは、ちゃんと見極めないと、こいつ調子こいてんな。と、みんな表には出さないが嫌われてしまう。コミュニティにおいては、それが、ここはバカがいるから俺ぬーけた。という感じで人がいなくなってしまう。俺はこれが一番嫌なので、調子こいてたら注意したり、追放したりする。合コンとかだったら、呼ばれなくなるだけだ。


④知っているアピールをするな。
それしってる、それってる。子供が目の前を通る車の車種を言い当てるのに似ている。大事なのは知ってることではなくて、共感することなのだ。知ってる知ってるを連呼する人は、知らないということに対して、極度の恐れを持っている。知らないと自分に価値がなくなってしまうと思い込んでいる。しかし、実は知らないことを表に出せる人は、みんなに信頼されるのだ。それから知ってることを、わざと知らないふりする人はモテる。相手を立てることを知っているからだ。物事を知っていることに価値はない。知っていることを人の役に立てて初めて価値を持つ。覚えておくように。

⑤人の役に立つことを惜しむな。
情報を小出しにする人は、最初から出さない方がいい。今の時代、相手の信頼を勝ち取るには、与えて与えて与えまくらないと無理なのだ。なぜか?世の中にはフリーなものがあふれているからだ。求められているのは、その情報をまとめ上げて、わかりやすく説明する人材だ。信頼を得るということはファンを得ることと同じだ。いずれはファンに飯を食えせてもらえるようになる。だが、そういう下心ベースで動くのはやめろ。相手の成功を本気で祈れ。そして相手に必要とされる人間になれ。


⑥格好つけない(自分の失敗談をしろ)
人は自分の情けないところを隠しがちだ。だが考えてみろ、自分は他人に共感するときは、格好をつけない人間ではないか?たとえば、すべらない話のお笑い芸人なんかそうだ。みんな強烈な失敗談を持っている。それを披露することによって共感を取り圧倒的な支持を得る。ところがどうだ?ひるがえって己の場合、突然かっこうつけはじめる。格好つけなければいけないのは、老人に席を譲ったり、相手のことを思って立ち去るときなどだ。自分の利益のために格好つけるやつは、見透かされるのだよ。格好つけないやつが支持を得る。こんなことすら知らないやつばかりだから、知ってるだけで大幅に得をするのだ。金や女を含めたすべてだよ。


⑦自分に興味を持ってほしかったら、相手に興味を持て。
世の中みんな自分を見て!って思ってるやつばかりだが、実際は誰もみてくれない。みんな鏡を見ることに夢中なのだ。しかし、中には相手に興味を持つ人もいる。こういう人は貴重だから、すごいみんなに大事にされる。話を聞いてくれる人というのは貴重なんだよ。だから、お前がそれになれ。逆に言うと、それしか興味を持たれる方法はない。女にモテたかったら、これだけ知っていればいい。だが悲しいかな、お前らときたら、まず自分に興味を持ってもらえないと相手に興味を持てないやつばかりなんだよ。だからこんな記事読んでるんだよ。自分に興味を持ってもらいたくないのなら、一人で好きにやればいい。

⑧褒められて当然くらいの態度をとるな。感謝の気持ちを持て。
人が人を褒めることは結構エネルギーがいることだ。それはお世辞を含めてだ。そういう時に、褒められて当然みたいな態度取ってたら、あ、こいつウザ。となる。そんなやついるか?と思うかもしれないが、結構いる。そしてそういう人間は徐々に周りから壁を作られて孤立する。孤立していることを孤高だと勘違いして、どんどん変なやつになっていく。褒められたら、褒められることそのものがありがたいことなんだから、きっちりお礼をいいましょう。そして、褒めることを覚えましょう。


以上学校では絶対に教えてくれない、インターネットコミュ力アップ法だ。これができれば、確実にみんなに必要とされるし、みんながお前を助けてくれるぞ。