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リズムマシン『TR-808』が国立科学博物館の「重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)」に登録

世界でこれだけ愛されたドラムサウンドをローランドは、図らずしも偶然に作ってしまった。そして、その図らずしもの部分が今でも残ってて、的はずれな機材ばかり作り続けている。一方、的を理解している、ELEKTRONやKORGは、アナログのリズムボックスを出してヒットを飛ばしまくっている。ローランドは同じものを出すことに、ものすごい拒否反応を感じているらしいが、世界中のユーザーが求めているのは、TB303にせよ、歴代の名機と同じものなのだ。ところがローランドが出すのは、まがい物ばかり。がんばってデジタルでアナログに近づけました!とか知らんつーの。なんでユーザーの意見を取り入れない?なんで今でもオリジナルが高額で取引されている?どうやったら俺のこの、”これじゃない”思いを理解してくれるんだろうか?根本的に無理な気がする。重要科学技術資料に登録されても、気が付かないローランドって究極にバカだよね。バカ楽器メーカー。ついでに言っとくと誰もローランドのソフトシンセとか使ってないちゅーの。変に高いし。

ところで、ソフトのサンプラーに808キックの波形を貼って鳴らしても、あの感じにならない。というのはおそらくこれ↓が原因 (あと、俺が思うに、シーケンサーが揺れるんだよね。それがいい。)

実機の808のキックは常にオシレータが揺れていて、それをVCA(アンプ)の開閉で出したり止めたりしている。鍵盤を押した瞬間にゼロクロスから演算を開始する「演算シンセ」とは発音の原理が根本的に異なる。

で、その「揺れている」波のどのポイントから聞こえるかによって、ゼロポイントから綺麗な上向きの正相になることもあれば、逆相で出てくることもある。ゼロクロスができない位置から発音されることもある。

で、実機808キック魅力は「ゼロクロスされていない状態」で起きる「プチ音」なわけ。そのプチった状態でアンプとかエフェクタを通過すると、いい具合にヌケの良いサウンドになる、というのが808実機伝説の真相です。

引用元 eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

そう。だから俺は実機をデジタルでシミュレートするのはこういう狙ってない数学的にきれいじゃない部分が音楽的に作用してるからだと思うんだよ。基本的にプログラマーは数学的にきれいに作るように訓練されているから無理だよ。そういうバカじゃなくて、音楽を理解してるやつに作らせなきゃ。そもそも音楽的に狙って作った機材じゃないでしょ?808も303も。狙うとだめなんだよローランドは。

近年俺が国産で、この機材はすごいと思ったのは、korg monologueだけ。aphex twinが監修してるからね。音楽的なの。ローランドの社員でテクノ聞くやつとかいないでしょ。だから、だめなんだよ。どこまでいっても自分らの機材がどういうふうにクールに使われているか自覚してない。




こういうの見ても一度もクローン機ほしくなったことない。音が違うじゃん。ぶっとさが違う。

世界中の808ファンの声をお聞きください。
 


聞こえたか?社長さん。


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あ、ハゲてない。

どうせDAWに録音するから、どっちでもいいじゃん。っていう気持ちで作ってそうなんだよな。いや、そしたら波形だけでいいんだよ。はっきりいって、こういうリズムボックス買う連中は、作曲に興味がないんだよ。ひたすら”あの音”がそこから鳴るっていうのを体感したいの。だから、今の時代に合わせて変な機能とか必要ないの。それが贅沢なんだよ。それがこういうクラシック電子楽器の正しい使いみち。下手にライブユースだとか、DAWユース考えるから、軽量化、デジタル化に走る。もちろんELEKTRONみたいに価格帯が上がるのは全然いい。俺たちがほしいのは、完全復刻なんだよ。部品がなければ、部品から作ればいい。もうモドキ機材はうんざりなんだよ。重要科学技術資料をもう一回作ればいいだけ。それだけ。