鼻水を口で吸い取るというところから徹子泣きつづけている。おもしろいのが、美輪が体験したこととうよりも、美輪の周りが体験したことを絶妙に組み合わせてこの唄ができあがっていることだ。作家とはこのように客観性をもっていないと本当に伝わるものが作れないんだなと痛感。それからやはり、その次代にないものを作るという先駆性。そこが大事なのだ。
ヨイトマケはこのバージョンがヤバい。上の誕生秘話とセットで聴くと涙が止まらない。初期バージョンよりも、濃度を上げまくってアレンジもより演劇チックになっているのがすごい。
ついでに愛の讃歌は越路吹雪バージョンよりも原曲に忠実な美輪バージョンがいい。俺も自分で作詞やっててわかるんだけど、日本語はメロに詰め込むのが本当に難しい。越路バージョンはそこ諦めてる。なので原曲の世界観がだいぶ削ぎ落とされてしまっている。一方美輪さんはまず演技と和訳を一通りやったあとに原曲を歌う。そのときに何を歌っているかは身振り手振りでわかるから、伝わる。特に目の演技がすごい。何が芸能なのかがわかる映像。とにかく表現力がすごい。今こういう人はいない。
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