Bad Gear の真実

The TRUTH about Bad Gear

この回の結論

「次に新しいシンセが欲しくなったら思い出せ。悪いのはあんたじゃない、あいつらだ」。Big Synth とそのミーム戦士 Florian Pilz が糸を引いている、というのがこの回の結論。締めの一言は「stay woke, synth fam (目を覚ましてろ、シンセ族)」。要するに機材沼の責任転嫁を陰謀論の文法で完璧に代行してくれる回で、Verdict らしい Verdict は最初から存在しない。

何を喋っているか

  1. 「Bad Gear は Big Synth による心理作戦で、Florian Pilz は送り込まれた工作員だ — まあ聞け」と告発が始まる。誰もが通った道だろう、ピカピカの新しいシンセに欲情して、これさえあれば音楽の悩みが全部解決すると思い込むあれだ。だがなぜ我々はもっと機材を買わずにいられないのか、考えたことはあるか。答えは単純、Big Synth だ。シンセメーカーどもの影の複合体、その筆頭が Behringer。
  2. 奴らは何年も前から、疑うことを知らないシンセコミュニティ相手に秘密工作を仕掛けてきた。そして最悪なのは、工作員を我々の鼻先に堂々と配置していたことだ — Florian Pilz。「今なにを考えたか分かる。フローリアン? そう、フローリアンだ」。全部仕込みだった。ミームも、皮肉な投稿も、近所のビーチから届く early pop / dreamy / radio wave / bro step のジャムも、全部 Big Synth が周到に演出したものだ。
  3. 目的は我々を洗脳して財布を空にすること。この教科書どおりの MK Ultra 作戦は、CIA のマインドプログラミングのチェック項目を全部埋めている。考えてみろ、エピソードを見るたび最初に浮かぶ思考は「新しいシンセが要るな」だろう。偶然だと? そうは思わない。これはミーム戦争だ、諸君。自尊心の量は所有シンセの台数で決まる、と信じ込ませる陰湿で巧妙なキャンペーンなのだ。
  4. そして「bad gear」という物語自体が仕掛けだ。今持っている機材では決して十分でなく、もっと良く、もっと光っていて、もっと高いものが常にどこかにある — Big Synth はそう信じさせたい。永遠に満たされず永遠に金を使い続ける、機材収集症候群の無限ループ。「俺は今 10 台目の Hydrasynth で、止まる気配がない」。だから次に新しいシンセが欲しくなったら思い出せ、悪いのはあんたじゃない、奴らだ。目を覚ましてろ、シンセ族。