この回の結論
Ibanez RP2OD は「安く買って、試して、ベッド下の箱にしまい込んで忘れて、数年後に掘り出してまた試す」を永遠に繰り返すタイプの機材だ。とはいえ音はいくつか本当にパンチがあるし、ビートも 2〜3 個は実際にグルーヴィー。見つけられて満足しているのは、最近ご無沙汰だったフィードバックループで遊ぶきっかけをくれたから。フィードバックループは他のどんな機材でもできる — 例えばシンセのヘッドホン出力を自分の入力に突っ込む、みんなが Moog でやっているアレだ。
何を喋っているか
- 冒頭から警告。「トリガー警告。この回にギターは出てきません」。80年代 FM シンセの軛に戻る前のちょっとした小ネタ回として、Ibanez RP2OD Rock'n Play Pocket Band を扱う。KORG PSS-50 Super Section と同じく完全な衝動買いで、客観的に見て Bad Gear の最重要基準 —— つまり「ネットでめちゃくちゃ叩かれていること」を満たしていない。
- 要するに誰も気にしていない箱。検索して出てきたのはマニュアルと、地下室でこの小さな Ibanez の箱を相手にやたら楽しそうにジャムっている連中くらい。そもそもこの機械は何かのチェックボックスを埋めようとすらしていない。12 個の PCM サンプルと、オーバードライブ/ディストーションを積んだだけのプリセット中心のドラムマシンで、目的はギターでグルーヴに合わせて弾くこと。
- 接続は全部ミニジャックケーブル。正しい変換アダプタを探して 30 分、船乗りみたいに悪態をつき続けた。ビートの音は妙に古臭い。お気に入りは「Beatnation」で、ニュージャックとブレイクダンスを組み合わせたリズム、当然ながらハードなラップに最適。自分でビートを組むこともできるが、電源を切った瞬間に永遠に消える。
- この地味な機材に注目した理由は、好物の材料が二つ載っているから —— ドラムサンプルとディストーション。ところが残念なことにドラムをディストーションに通すルーティングができない。ならばどう組み合わせるか。答えはもちろんフィードバックループ。Rock'n Play の出力を単純な Y ケーブルで二股にする。
- 分岐の片方はストンプボックス群を通して音量・周波数レンジ・時間軸をいじり、もう片方はオーディオインターフェイスへ。この状態でプリセットのグルーヴを一つ鳴らして実験開始。
- Verdict。安く買って、試して、ベッドの下の箱にしまい込んで忘れて、数年後に掘り出してまた試す —— それが延々と繰り返される、そういう類の機材。とはいえ音のいくつかはかなりパンチがある。
- ビートも 2〜3 個は実際にグルーヴィー。見つけてよかったと思うのは、最近ご無沙汰だったフィードバックループという技法で遊ぶきっかけをくれたから。フィードバックループは他のあらゆる機材でも使える。例えばシンセのヘッドホン出力をそのままオーディオ入力に戻す、みんなが Moog でやっているアレだ。「フィードバックループで作業するのは好き? コメントで教えてくれ」。